1996,12,22/あおい
おなかが、いたい。
おなかというより、しきゅう?ずんっと重石を乗せられたような、鈍い痛み。
トイレに入り、下着を下ろす。真っ赤に染まったナプキンを見た途端、何故か口のなかで唾液が溢れ、めまいがした。
死にたい、と思いながら素早くナプキンを取り替え、血に染まったトイレットペーパーを勢い良く流す。
あぁ、死にたい。死にたい死にたい死にたい。
3回思ったところで、自分が自殺する光景が始めてリアルに想像できた。股から血を垂れ流して伸びている汚くて冷たい死体。
いや、なにもあたしが死ななくてもいいじゃない。殺せば。
殺したい殺したい殺したい。世界中の人々を殺したい。一人きりで、死にたいと思いな
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