「従軍慰安婦」と「挺身隊」──────朝日「第三者委員会報告書」に寄せて/Giton
よって、「狭義の強制」のみを報道していた朝日が、その証言が危うくなるや、一転して「広義の強制」を主張し始めた──という事実があるのであれば、たしかに朝日は「問題のすり替え」をしたのであり、「報告書」の結論は正しい。
しかし、じっさいには、──「報告書」も認めるように──その中間で、「広義の強制」にあたる金学順証言を報道している事実がある。朝日のN記者(当時)、挺身隊問題対策協議会、太平洋戦争遺族会、及び秦らが済州島の現地調査を始めたのは、それよりも後である。とすれば、朝日新聞が「問題のすり替え」をしたと断ずるのは疑問がある。
のみならず、より大きな問題は、「すりかえ」があったか
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