White story/藤原絵理子
ゆらめくキャンドルの炎
白い妖精が舞いおりる街
鐘の音を流す教会
はじめての聖夜
コートのポケットで手をつないで
石だたみの坂道をのぼった
華やいだ街角に仲間たちを残して
ふたりだけで抜け駆けをして
天使の歌に目をとじたあたしに
あなたはそっとキスした
あったかいね
ささやきながら抱きしめた
白い静寂の贈り物
あたしたちきっと
祝福をもらってる
こんなにもステキな夜
抱き寄せて歩いてね
白い妖精が踊りはじめたら
コートのフードをたてて
ふたりは物語の旅人になる
ずっと
ついて行ってもいい?
この長いおはなしが終わるまで
いっしょに歩いていたい
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