White story/藤原絵理子
 

ゆらめくキャンドルの炎
白い妖精が舞いおりる街
鐘の音を流す教会
はじめての聖夜

コートのポケットで手をつないで
石だたみの坂道をのぼった
華やいだ街角に仲間たちを残して
ふたりだけで抜け駆けをして

天使の歌に目をとじたあたしに
あなたはそっとキスした
あったかいね
ささやきながら抱きしめた

白い静寂の贈り物
あたしたちきっと
祝福をもらってる
こんなにもステキな夜

抱き寄せて歩いてね
白い妖精が踊りはじめたら
コートのフードをたてて
ふたりは物語の旅人になる

ずっと
ついて行ってもいい?
この長いおはなしが終わるまで
いっしょに歩いていたい

戻る   Point(3)