空の栞/朧月
 
昨日空にひいた線を
ずうっとたどってゆくと着ける場所へ
ゆくのが夢なんだと思うようにしている

夢がないといけない気がするから

現実はさむい冬のままで
つかんでいなかったあなたの手が
今も触れないことが悲しい

今が去年と呼ばれる頃にも
変わらない れない自分を抱いて
それでも抱負を誓っているだろう

立ち止まれないときを
あなたへの手を伸ばしながら想う
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