ぼくのユニバースへ、ようこそ/乾 加津也
 
着床にも降りる雪の塩梅があるだろうか、ぼくから共有を剥いだ残りがぼくだとして、小さく息を潜めていたよフェミニン、ぼくは遺伝子と膝を交えて話したい、欠陥を謝りたい、のべつ幕なしか押し黙るのか日本語では表出不能と弄っていたら、遺伝子語の耳打ちがおととい来やがれ、ぼくは余白を全うしてしまいそう

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濡れる、ひとは濡れるものだった、都市が乾くほど濡れることは艶やかな速報(ニュース)、ひとは笑顔で泣きながらパルスがパルスとして受け入れてもらうための、指先の受容体でつながり、つながった液晶を喜びのあまり縦横無尽に引っ掻く、すると心が濡れてしまう、ひとはそこはかとない、湖底を露わにした馬の目に似
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