頭蓋の空洞は囁く/ホロウ・シカエルボク
 
がさらされていた、脳味噌のぶっ飛び方にマグナムと書いてあった、マグナムは凄まじいものだ、話には聞いていたがそれが初めてどういうことなのか理解出来た気がする―だからといって俺がそれを彼女のように利用するかと言えばそいつはまた別の話だ―俺なら絶対に他人の頭をぶっ飛ばすのに使うだろうな、不意打ちで、後ろからさ…それからパソコンを閉じて散歩に出たんだ、やることはいろいろあってさ…金にならない時間のほうがずっと忙しいんだ、そしてずっと有意義でもある、愚かな連中は意義や意味を怖れる、なぜだか判るか?自分たちがそこから程遠いことを知っているからだ…手の届かないものが見えることが怖ろしいのさ、だからハナから追いか
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