生きる/keigo
喉はがらがら
飽くなき渇望
砂漠の真ん中
見通しのない
手探りの日常
旅をしている
目的のない旅をしている
目標のない旅をしている
目次のない物語の中
悪夢を思う
悪夢ゆえの狂気
悪夢ゆえに向けられた凶器
悪夢ゆえに試される勇気
いつか終わる絶望を想う
希望の後の絶望ではなく
希望へと続く絶望を想う
パンドラの箱を
開け続ける絶望の中で
未来が見えないのは不幸ではないと想う
未来を見るための準備だと想う
今を生きる糧だと思う
過去を生きた証を思う
蜃気楼のまやかし
千夜一夜の灼熱地獄
砂、砂、砂
思い上がるな
思い上がるな
バクに喰わせるのは
目が覚めてから
…それは自分探しではなく
ひたすら生きるということ
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