詩の種/乾 加津也
年を追うごとに減る投稿はあたりまえで、書きつつもこれまで書き溜めた作品を出し続けたから、もうほとんど出せる過去作は残っていない。
前に読んだ石田衣良さんの記事の中に「自分のもっている作品(ストック)は全部出しきって、一から書くべきだ」という趣旨にえらく納得し、最近やっとそうなってきたということ。
さて、詩の種はそこらじゅうに転がっている(はずな)のだが、アンテナが振れない。詩情から詩作品へと昇華しようにも、まず始まらなければ意味がない。
今どんな種を暖めているのだろう。外は冷えてきたからせめてこれから発芽する種に暖かな息を吹きかけてみたい。
奇妙な果実
南部の木には奇妙な
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