フルスロットル/
佐白光
ピッ ピッ ピーーーーーー
耳障りな 目覚まし音から一日が始まる
人の数だけは 多いが
空虚な空間の電車に飛び乗り
見慣れた門をくぐる
走ってきた 突っ走ってきた
能力を出し切り 走ってきたつもりだった
自分の能力を認めるのは 自分ではないことに気がついた
フルスロットルで走ってきた自分に疑問を感じた
息切れを感じて 立ち止まる
クラッチを踏み ブレーキを踏む心の準備ができた時
フルスロットルから解放される
戻る
編
削
Point
(0)