君を食べる/opus
首、足に分け、
皮膚を裂き、
筋肉の繋ぎ合わせの隙間をぬって
各部分に分け、
骨と肉を分けた
「骨からダシをとり、
肉はミンチにしたり、
そのまま食べたり、
つみれにしたり。
あ、あと脳みそは
生で食べてみたけど、
臭かったから、
茹でて食べたの。」
目は見開かれ
頬が紅潮し
歯をむき出して
時々、
唾が飛ぶ
僕はギンギンに勃起していて
彼女にポケットに入っていた
ナイフと銃をさしだして
手をかざして触れると
肌と肌があって
肉と肉があって
血と血があって
骨と骨がある
どこまでいっても
君と僕で
何だったんだけど、
僕は
そのまま
肌と肉と血と骨になって
黒いポリ袋に詰められて
捨てられてしまって
つまりは
最高の絶頂に達した
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