君を食べる/opus
 
「間違いない。
あの人は寂しかった。
愛してくれるどころか、
誰も構ってくれる人なんていなくて
一人ぼっちだったのよ」

グレイシアは
ボブカットの
白髪の髪の毛を
右手で撫でながら
そう言う
レイバンのサングラスをかけ
黒いドレスを着ていて
マルボロをくわえ
息を吸う
彼女の唇は
薄いが
赤々とした口紅を塗り
色の白さと合間って
欲情を刺激する

ふーっ
と息を吐く
煙が漂う
サングラスを外し
青い瞳で此方を見つめる

「だから、
食べたの」

睡眠薬で眠らせ、
うつ伏せにし、
首を締める

そして、
鉈で、
胴体と腕、首、
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