無題/keigo
 
空全体が
うんざりするくらい無垢な雲で覆われた日には
閉じ込められた花の蕾は開かない

どんな真実も
どんな正義も
振りかざされる度
刃物のようにキレイに煌めくけど

その切っ先で誰かが殺めた花みたいに
誰かの机に行儀よく置かれるのは
息苦しくてならない
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