銀河を渡る飛行機雲/朝焼彩茜色
それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに
色を成して 溶けてゆく
包まれている
私が体験した訳ではない友人の痛み
ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
窘めに今は届かない慰めも分離したまま
包まれている
色が見れる 本当の螺旋からの語りかけに
それぞれの想いに世界は生きている螺旋の中心が昇り銀河になり
混ざるように溶けるように祈る
私が体験していない友人の痛み
掌に言霊を秘め背中をそっと押してあげる
小さなほんの些細な気持ち 天道虫が天空へ逝くように
手袋を外して 空に光線を走らせる
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