2 a.m./
梅宮迷子
部屋の隅にわだかまっている未知が
目を覚ます前に、おいとまします。
降り積もる夜が、達する、前に。
僕は鞄の口を開けます。
生命のないところへ行きます。
正しいのは君たちなのです。
見たいものだけを見て、僕は、
絶え間なく真実を取捨し続ける。
鉱物のみに許された、長い呼吸の合間に、
僕はきっと手紙を書きます。
まぶたの薄い子供のように
ゆっくりおやすみなさい。
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