半分のからだ/
はるな
夜はぬかるみ
家のない鳥たちは
飛び続ける
(落ち続ける)
指差して灯るのは
あかるいのは嘘ばかり
やさしくて生ぬるい
半分のからだを
半分の誠実で包み
越えようとした
(ああ)
ならなかった
(かたちに)
のこり半分の弱さをくべて
あかるさを少しでも
と
願った
灯る手を
洗えずにいた
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