冬枯れ/
北井戸 あや子
冷え切った指を折り数える
何年経ってしまったのだろう
震えてしまうほどあたたかな
思い出は両手からこぼれていく
冬枯れに弱く浮かぶあの星へ
巡り会える所まで
あと幾つの星を見送ればいいのだろう
指折り数えて
会える日を待つ
戻る
編
削
Point
(3)