薄墨色の日課/
信天翁
街はずれから伸びている
単味の散策アベニューには
半生がつくった リグレットを
帳消しにしてくれる
「風」と「光」が波うっていた
そして 在り得ないことに
全半生の カルマをも
容認してくれる
「時」と「空」とが拡がっている
かすかな草いきれをただよわせて
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