冬/葉leaf
平日、休暇を取っていると、人々の鳴らす機械音が遠くから聞こえてくるようだ。みんなが労働という祭りをにぎやかに執り行っている、その祭りの囃子が風の具合で届くのを遠くで聞いているような気がする。友人に電話をしようとしても、誰も出る者はいないので、友情による柔らかく底を流れる結びつきまでも切断されたかのように思える。私は社会から愛想を尽かされたんだな、と思うのだが、同時に、私も社会に愛想を使わなくてよくなるのだった。
そんな冬の休暇の静寂の中にあって、私はひたすら冬の難解さに押しひしがれて憂鬱になっていた。私は大企業に就職したため、会社の仕組みや事務手続きが、迷宮のように果てしなく、迷宮の
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