* 夢夫、夜のユメ夫 */ヨルノテガム
 




 昼、何もしたくなくて眠くなる寝る
 夜、皆は寝入っているので
 静寂は 何かを創ってみたくさせる
 脳の先、あらゆるイメージとひらめきが遊び回り
 皆の夜の中でポーズをとっている

 影がある






 ヘビの頭がキリンの胴に
 キリンの頭がヘビの胴に
 二つの物体は狂った形相で
 相手を追い越し追い返し
 逃げ惑いながらも駆け回っている





 皮カバンを肩から掛けて
 一日中 森を散策していると
 カバンが腹にくっついて取れなくなり
 いつしか有袋類へと変化していた
 ぴょーんと後ろ足で蹴って跳ね
 ぴょーんと後
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