星の王子さまによせて /るるりら
詩を生み出すために生まれてきたのですもの
わたしが薔薇でなくて なんですの
宇宙が奏でるビブラートを詩作するため
わたしは虚空に放たれますの
目的地の星は
一キロにも満たない程度の、星ですわ
その星に やさしい王子さまがいらしたら
わたしたちはきっと恋に落ちることでしょう
けれど最初から優しくはしませんことよ
探査衛星ハヤブサ2には爆弾も搭載してますのよ
星の深い部分を知るためですわ
宇宙 それは えいえんの響きに思えますわ
わたしは しんえんの鼓動を感じるままに謳うのです
※http://artsat.jp/project/despatch
「 深宇宙
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