星の王子さまによせて /るるりら
に わたしは自分を葬った
あるとき あなたは転校してきて
隣にすわった
カバンのぶらさがっている なにかの尻尾がたのしくて
あなたのあたまのうえに葉っぱがあることを
勝手に思った
たまに目があうと
なんとはなしに うれしくて
きがつくと あんなに友達なんていらないと おもっていたなんて
すっかり忘れていた
あるとき お約束どうり 私は またも転校しなくてはいけなくなったとき
心底わたしは 恐くなった
またわたしは あの ひとりっきりの時間の中に
自分を閉じ込めてしまうと思ったんだ 恐わくて怖くて
あなたが私の転校を知ったのは
先生がみんなに転校を告げた後
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