ハードボイルド・スタンリー「武蔵野」/
花形新次
街道の銀杏並木を
コートの襟を立てて歩く
風が冷たい
おまえの緊張が伝わる
何を不安に思っているんだ
俺はただ真っ白い灰に
なりたいだけなんだ
「私、ついていけそうもない」
「行くのか?」
「行く、もう会わない」
「そうか、、、、
それならこれを持って行け」
「なに、コレ?」
「ピンクローター」
「大事に使うんだな」
(ハードボイルド・スタンリー詩集「一人狂い」より)
戻る
編
削
Point
(0)