ダークサイド・オブ・ザ・ストリート/
梅昆布茶
メインストリートからちょっと外れた裏通り
やや湿っぽい陰翳をおびた空気
そこに潜んで居るだろう様々なものを感じながら歩く
舗道の石畳の下に埋蔵された都市の歴史
踏みしめて行った無数の足音
ひとつ隔てた通りには建設中の巨大ビルが鉄骨をのぞかせている
変化するものと時間のなかで沈黙し続けるもの
視覚に映るサインあるいは心にだけ届くサイン
過去に行きつ戻りつしながら歩く街は
風のなかすこし切なく胸を締め付けた
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