Era/桂
せた津波が
積み上げてきたものを瓦礫に変えて
消えていった者達の代わりに花が置かれる
水はとっくに引けてるのに
激しい憤りと悲しみが足元までよせてはかえし 僕等は途方に暮れる
その海岸で瓦礫を重ねる子供達の瞳に今は何も写らない...
見上げると光の消えた街のランドマーク
思わず重ねてしまう
僕等の未来も風前の灯火?
現実を目の前にして
胸の中にまだくすぶりを感じるなら
スコップの柄を掴んで一緒に胸の中の残り火に石炭を放り込もう
顔がススだらけになっても希望があれば笑えるだろ?
煙突から煙を立ち昇らせて先を急ぐタフな蒸気機関車
車窓から舞い込んでくる冷たい風に
臆病風を
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)