ぷにゅーま/ただのみきや
 
わたしも大気に溶けて

ちいさく萎れた殻を

わたしという有り様を

どこかでそっと失くすのだろう

死とはちょっと違う気がする

かたちに閉じ込められるのは苦手だから

息は体温や心をいつも

いつも大気の中へ

赤子を生むようにことばとして届け

あわくとけるものだから

千も万もの有り様も

ひとつの風

ひとつの霊

ひとつのいのちの深呼吸



         《πνευμα:2014年11月22日》





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