孤独/
ららばい
だだっぴろい雪原の中
大の字に寝そべって
どんよりとした空を仰ぐ
雪片が目にちらつく
耳たぶがじんじんと凍みるが
寒くはない
埋もれていく雪の重さが
むしろ心地よい
小鳥のさえずりさえも聴こえない
全ての音は吸い込まれて無になる
時折、みしっと雪が鳴く
突如、
突風が雪を舞い散らし
木々が轟々と響めく
どこに隠れていたのか
小鳥たちが
喧騒とともに散り散りに飛び去る
私は不意に泣きたくなる
途方もないこの世界に
ぽかりと投げ出された赤子のように
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