スマート台フォン/イオン
 
フェリー埠頭で海を見ていたら
スマートフォンを片手に男女がつぶやいた
「ギターを持った渡り鳥かぁ
 おれも船旅の似合う男になりたいねー」
「わかるよ、あたしも
 そんな男を待つ女になりたいなー」

ボクはキミにメールを打つ
『スマートフォンがないと
 ストーリーを紡げない二人に
 なれる訳がないよね』と
ボクの片手にもスマートフォン
もはや毎日の芝居にかかせない
台本なんだな
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