スマート台フォン/
イオン
フェリー埠頭で海を見ていたら
スマートフォンを片手に男女がつぶやいた
「ギターを持った渡り鳥かぁ
おれも船旅の似合う男になりたいねー」
「わかるよ、あたしも
そんな男を待つ女になりたいなー」
ボクはキミにメールを打つ
『スマートフォンがないと
ストーリーを紡げない二人に
なれる訳がないよね』と
ボクの片手にもスマートフォン
もはや毎日の芝居にかかせない
台本なんだな
戻る
編
削
Point
(1)