安全地帯の変死体/
ただのみきや
が
晴天下の雲雀の囀りと落下のように
証明を終えるだろう
廃止されない奴隷制度が
わたしの目からわたしを覗く
とめどなく熱を奪う
ゆきはましろな万人への告訴状
肥えた舌は焼かれ餅のように膨らみ爆ぜよ
打て!
撃て!
討て!
わが欲望の透明な臨界
満開の奢りの中で
不在という概念と刺し違えてほどけ去れ
この有罪こそ救済
《安全地帯の変死体:2014年11月13日》
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