とばされろ/竜門勇気
何処なんて場所はねーんだ
さみしーなんて言葉なんて
アンテナ立てて鼻かんで
みんなその荒野にぶちまければいーんだ
十九日二十日前
骨散らばって腐れの影もねえ
誰かの影が
視界の端にだけうつる
砂粒がはなっから舞ってて
なんかこんなとこには
風が吹かないんだと思ってたぜ
赤い鳥の風切羽は
奴らを切り裂いた印だと思ってたんだ
そこなんて遠くもねーのに
なる鐘の音で諦めてたんだ
汚れた沼から這い上がる
バケモノ殺して夜が明けていく
十分に十分の一日前
音が聞こえて光が見える
耳も目も心につながってない日
誰かの影が右手を取ってはしゃいで振り返る
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