たんぺんであったりする 2/桜 葉一
『告白1』
「私、あなたのことが好きです」
「うん、僕も好きだよ。君以上に、僕自身のことが」
『沢山あっていいもの、そうでないもの』
恋人が同時に複数いても、別にかまわないと思う。
好きな人は1人でいいけど。
『告白2』
「あぁなんて告白したらいいんだろう」
「言葉が多すぎるから迷うんだよね」
「なんでこんなに言葉が多いんだろう」
「少なくとも告白するために生まれたからではないようだね」
『付属品』
あんなにも好きだったのに、どうしたことでしょう。
きっと結婚にはもともと、そういったおまけがついているのだ。
『告白3』
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