人生を消費しないために/
葉leaf
ない。人生にいちいち躓いていては幸せになれないかもしれない。だが、私が言いたいのは、例えば子供時代から青春、青春から成熟、成熟から老成といったような生活の質の変化に対して、そのときどきに自分の人生を反省するというそれだけのことであり、人生に躓くというよりは人生の流れをより幅広くするためのものである。文学とは人生を消費せず、それがたとえ虚構であれ、人生から数限りない驚きや深み、楽しみを引き出すための一つの手段であろう。
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