de-aiの散歩道/木屋 亞万
流れる
街路樹の下の不定期な
水の滴りに鳥肌立つ傘
ばららばらららら
歩けあるけ
ちゃっちゃと足の裏が言う
考えれば考えるほど
誰も片付けないことばかりだ
これからいったいどうするんだ
すたんすたんと車が走り
びしびしタイヤが水しばく
笑いそこなったシャイなバイクが
ぼろろろぼろろと息をこぼして
aiなんてこの街には
一欠片も落ちていないじゃないか
うまいものを腹いっぱい食わしてくれる
茶色い幸せの匂いを追って
今日もお札はからっと揚がる
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