おとこのこの能力とおんなのこの脳味噌/nao
 
ズバ抜けた集中力と戦略攻略の出来る頭脳を利用して、器用に丁寧に組み立てては、儚く崩れてしまう事すら、一喜一憂しつつもそれを楽しみ、己の限界に挑む。空から降ってくる動物を組み立てて続けて3時間。(そろそろ日付が変わります。)そんな彼を眺めて3時間の私。は、彼を尊敬しています。尊敬!?尊敬していますとも。だって、私が10匹すら積めないアルパカやラマやゾウやカメなど、様々な生息地、形、重さの決まった、2Dの動物達がランダムに降ってくるのを、ある晴れた日の草原に20匹以上も積み上げているんですもの。私が知らない空の高さまで画面が伸びて見えた時、スーパーマリオがいきなり、ゴールテープ目前の裏面に出たような、アンパンマンがジャムおじさんに新しい顔を貰った時のような、そんなハッピーな気持ちになりました。うっすら。そして、私の事をさて置き、様々な動物達と戯れている彼を尊敬の眼差しで微笑ましく、3時間も眺めていられる私は、動物を組み立てる集中力も頭脳も無いけれど、とても幸せな野郎だと思いました。
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