黄昏/
はるな
いいですいいです
と呟きながら
倒れている銀杏の大木
おまえ実るからだでありながら
どうしてこんなにくらいのか
それともひとりで
わからないのか
いいですいいです
いまや叫ぶほどになる声が
外からくるのか
内から響くのか
もうだれにもわからなかった
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