良いのです/ドクダミ五十号
 
みんなと違っておりますが
同じですって雁首並べるのはちょいとねえ
あたしゃあたしの煙をゆらゆらしたいのよ
変わり者でけっこうなこってす
迎合なんてまっぴらごめん
ひとりで槌を振るう方が性に合っているんで
助言は聞きますが中々揃ってふれませんやね
ひねくれものなんでやんしょう
一人居るのは勇気が要りまして
臆病なあたしの心根は常に悲鳴をあげてます
世には優しいお方も居りまして
ちょいとごめんよと心の傷を
ちくりちくりと繕ってくれたりします
たとえ傷ついてもそういう方のお陰で
こうして変わり者で生きられるんでやんしょう

心から有り難うと申し上げ候
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