子供の目で/番田
誰も通りにいない
風の時の中を吹く流れ
僕の体は いつも そこに立っている
そして 街を 流されながら 歩いていた
僕の中でプールを思い出した日
青色を見た 目の中に
壁の模様の目の前を見つめて歩く
路地裏の向こうの 渋谷は 混んでいた 今日も
そして今日も僕のいくのだろう場所を思う
無言の渋谷は通り過ぎる人でにぎわう
少しだけ人であることに僕は疲れた
そして 就職活動を 続行した
日々プールのない
思い出を 歩いた 庭の中
昆虫の体にある 世界は 幻だ
僕はまだ現実を見たことがない
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