祈るような気持ち/吉岡ペペロ
終わりがないというのは
恐ろしくもあり頼もしい
ロサンゼルスに住む日本人の言葉だ
単純なドレミを一時間かけて弾いてゆく
世界をどう感じどう語るか
世界はひとりが感じるものだから
世界はひとつではなくて生きている
変化している
だから目指すのはただひとつのこと
欲を離して素直であること
主張することなく目覚めてゆくこと
素直に、ただ素直に
万雷の拍手は5分以上も鳴りやむことはなかった
悲しみがいつも回転していたあのころ
豊かさの扉を開けはじめたあのころ
不自由だからここではない何処かへ
そんな素直な気
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