祈るような気持ち/吉岡ペペロ
 
終わりがないというのは

恐ろしくもあり頼もしい

ロサンゼルスに住む日本人の言葉だ

単純なドレミを一時間かけて弾いてゆく

世界をどう感じどう語るか

世界はひとりが感じるものだから

世界はひとつではなくて生きている

変化している

だから目指すのはただひとつのこと

欲を離して素直であること

主張することなく目覚めてゆくこと

素直に、ただ素直に

万雷の拍手は5分以上も鳴りやむことはなかった


悲しみがいつも回転していたあのころ

豊かさの扉を開けはじめたあのころ

不自由だからここではない何処かへ

そんな素直な気
[次のページ]
戻る   Point(3)