おはよう、ウーシア/竜門勇気
離れてく雲のかけら
太陽の影をさえぎって
神様たちが議論する波止場を
行き来する船の上で
ガラクタを寄せ集めて水パイプを作る
水上機の影から
光が
小さな生き物たちの声の隙間に
反射してる
僕が貧乏でも僕だとわかるのに
金持ちになったらそうじゃないかもって
僕の鼻がもう少し高かったら
僕は僕じゃなかったかもって
何かが欠けていたら
何かがあり過ぎたら
僕は僕じゃないんだ
気持ち悪くて死にそうさ
いつになったら大人になる?
酒を飲んで情けない笑いを浮かべていう
自分でもこの笑いの正体を知ってるし
聞いてる奴らもわかってる
いつはいつで、いつも
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