ほし/
木屋 亞万
この野原から見ていると
あの星達は近過ぎて
隙間を通ることもできない
そんな気分にさせられる
この大空を抜け出して
あの星空に近づくと
どの星達の間にも
果てしない距離があると知る
この宇宙を漂うと
遠くの星はきらきらと
身を寄せ合って輝くが
どの星々もはなればなれ
どのような身体であっても
あのような都会の街の中ならば
近づきひしめき合うけれど
知れば知るほど人は孤独だ
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