旧人と呼ばないで/ドクダミ五十号
 
 ネアンデルタール
ホモサピエンスと共通の祖先からのフォークか?
議論は絶えないが、少なくとも「人間」だったと思う。
膝を抱えた体勢での埋葬と献花。
暴力的では無いがゆえホモサピエンスに滅ぼされたとの学説が有る。
失われた接続は未だ見つからないが、この分岐と滅亡とを思う。
暴力的が我々の太古からの特性だと仮定する時、人間性とは何か?
そう云う不毛な考察に至るのです。
他者の死を悼む心より自己の豊かさを願い。安寧とは離れた贅を求めて。
恐ろしい進化が我々の果てではないかと危惧する。
故に特異とも取れる「人」が現れる。
私はその人々を「人」の進化の影に隠れた「優しさ」の具現者と呼
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