塑像彫像/ドクダミ五十号
 
付け足しが不得意です
彫り込むのが好きです

刃物が一つあれば良い
抉ったり削ったりする

素材にめがあり沿って
たちまち現れる形こそ

刃物で撫でる度に艶を
嬉しいのだ時間の妙が

素材と意図した像の形
埋まっていた形が現れ

撫でて喜ぶのは阿呆か
一銭にもならぬ喜びの

さて 今度は何を 彫ろう
慰めの 最たる 行為だ
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