リアルは断定しない ? 子守唄には戯言が一番 ?/ホロウ・シカエルボク
自身の毒を舐める夜更け、魂は闇の予感に馴染んで、点滅する蛍光灯は否が応にも近い未来を思わせた、意味を成さない呟きのような電気機器のノイズ、心拍はそいつらと同期しようと試みていた、一度小さな故障をしたことのある心拍…無意識に規則的なものを求めているのかもしれない、だけどそいつは無理だぜ、そんなものは求めるだけ…確か寝床に横たわっていたはずだった、状況が把握し辛いのは僅かの間眠っていたのに違いない、生クリームで満たされた海の浅瀬に寝転んでいるみたいな感覚だった、パソコンのオーディオプレーヤーが何か音楽を流しっ放しだった、ということはまだ眠るつもりではなかったということだ、いつのまにか意
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