無題/相原
表情は
つくるものじゃないのよ
自然に
つくられるものなの
紡がれるのは
とても自然でいて
不自然な
言葉
だから
自分は壊れているんだろうと思った。
君の云うように
僕の思うように
だから 一人でもいいと思った。
けど
ほんとは抱き締めて欲しかった。
ずっと 傍に 居て欲しかった。
手は近くて
君は遠くて
何をやってるんだろう
と
振り払った手が
痺れて
痛くて
「キモチワルイ」
直感に 思う。
中途半端に覚えたものが
ドロドロと溢れ出してきて
是が感情だというのなら
もういらないやと
泣きたくなって。
でも泣けなくって。
自分が
嫌だ、
本気で そう
思った。
戻る 編 削 Point(1)