反転、闇/はなもとあお
 
ともない
きそうこともない
……なんてことは、
実はなくて

底は底で
暗闇を競うもの

人間って

共に歩むなら
時には
傷もみてくれないと
あまりの明るさで
立ち位置
見失ってしまうから

お願い
反転、闇に落ちたら
無言
闇の中で
共に佇んで
そうして
夜があけて
光さしこむまで
待っていて欲しいの

再び
現実と
向き合うために




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