きみのすべてよ応答せよ(リライト)/木屋 亞万
っているのかもしれない
幻想の「きみ」なのか
白馬の王子を待つような
宿命の女に狂うような
そんな馬鹿げた絵空事なのだろうか
わたしは生まれてからずっときみをさがしている
生まれる前に真ん中のあたりで裂けてしまった
ずっと一緒だったはずのきみを
身体も心も求めてる
きみと一緒になれたら
あたらしい未来が
前へ進んで行く力が
自然と湧いてくるような
きみはどこに
この声は聞こえる?
応答せよ、きみよ
この言葉が届いているなら
きみのすべてとわたしのすべてが
離れていても響きあうなら
きみのすべてよ、応答せよ
わたしのすべてはもう震えているよ
きみへの合図を流しているよ
受信したい、きみのすべてを
応答せよ、きみよ
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