サンマ/ういち
 
私はどこへ行けばいいんだろう?
外に出たいけれど、外に出られはしない。
誰にでも出来るけれど、それは出来ない。


もちろん、いつでも遠くまで行ける。
自由なのだから。
泡が心地よく頬を撫でる。
別にここが嫌いなわけじゃない。


砂に半分埋もれながら、上を見上げた。
金剛石が無数の輝きを内包しているように、
そこから外は本当にきらきらと輝いていてとてもまぶしいのだ。
それは目の前にずっとあったのに、
生まれてから今までずっと駄目だったのだ。
だから、一生手に入らない物だと思う。


外に出たい。
そんなに長く生きているわけではないけれど、
嫌なことなど溜
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