ランド(瞬きも出来ないほどの)/ホロウ・シカエルボク
 






残像が鮮やか過ぎて現実が認識出来ない、通過したものだけが確実だ、通過したものだけが確実で、そいつらがどこに行くのかはまるで理解出来ない、次々と生み出される命の遺産、明日までがそいつで埋め尽くされるみたいな幻想に囚われて鼻を鳴らす、落ちていく夜に磔の途方も無い十月、撲殺願望のようなものだけが静かな鼓動を続けていた、日常に這い蹲って…サイドワインダーがのたうつようなインプロヴィゼイション・ジャズの摩擦熱、脳味噌はぶすぶすと煙を上げる、そら、狂うときだぜ、誰にも知られずに―部屋の片隅にはどこかの解体中の家屋の敷地内から拾ってきた齧りかけのショコラケーキのようなセメントブロックの残
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