ざつ、おん/楽歌
ノイジーノイジー君が好きだと
洗濯機の渦中で叫んだ想いを
真っ白に漂白して
少し淫らな匂いだけつけては
くるり、世界、反転させて
まみれてしまえ
せつないような言葉だけ 集めた、押し花の栞で
なんとなく手にとった本棚の一冊
隙間に差し込んで
ちらっと、
目についた言葉を
五行目くらいに混ぜて群青
そらのあおさを抱きたい夜に
あかいあそこに舌を這わせていたい
まっくらでもいいから堕ちて
すすきの、こんじきの穂波
ざわわ、駆け抜けて回想録
忘れていくメモ書き
机の上でひらひらと主張
スラップするような手首の捻り
とびらを開けてアイデンティティー
見上げればさよならだけが
しゅるりら、耳を澄ませば
一瞬で捕まえてみせた言葉たち
行き先、未定。嘘。
勝負下着で逢いにこいよ
うそ。
脱ぎ捨ててノイジーノイジー
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