透けっち/
楽歌
イーゼルには君を、
歯切れの悪い言葉たちを集めては
描く
塗りたくるように
秋風のせいで愁いた窓辺に
優しさを忘れたカーテン
踊る、ボレロ
単調と彩飾の狭間
終結への躍動、
冬へのクレシェンド
「わたしは、私の曖昧さに、悩み続けるだけよ。」
秋空と、乙女の戯れ言に
臀部から、踝まで
愛の言葉敷き詰めて、埋葬
イーゼルには、きみを
歯切れの悪い言葉だけを集めては
塗りたくるように
愛、舞い
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