透けっち/楽歌
 
イーゼルには君を、
歯切れの悪い言葉たちを集めては

描く

塗りたくるように


秋風のせいで愁いた窓辺に
優しさを忘れたカーテン
踊る、ボレロ

単調と彩飾の狭間
終結への躍動、
冬へのクレシェンド


「わたしは、私の曖昧さに、悩み続けるだけよ。」

秋空と、乙女の戯れ言に
臀部から、踝まで
愛の言葉敷き詰めて、埋葬

イーゼルには、きみを
歯切れの悪い言葉だけを集めては

塗りたくるように

愛、舞い
戻る   Point(1)