推敲日和/ヨルノテガム
物音がする。
鳥たちは足跡をつけるまもなく
直ぐさま飛び立ってしまうのか、忙しそうに戯れ
通り過ぎたり別のが鳴いたりしてすれ違っていく
姿は見えないが生き物たちは
朝の薄い影のどこかにひそんで
信号を交わしているようだ
三日目
朝、少し窓をあけると
にぎやかな小鳥の歌が聞こえ、合わさるように虫も鳴き
やおら近くの家々も雨戸をあける物音がする。
鳥たちは足跡をつけるまもなく飛び立ってしまうのだろうか
忙しそうに戯れ、通り過ぎては次々とすれ違っていくようだ
わたしは目を閉じたまま
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)